●「愛を与えてはいけない」
●「愛を求めてはいけない」
●「愛を受け取ってはいけない」
●「欲しくない愛を拒否してはいけない」
●「自分を愛してはいけない」
先日、クライアントさんとお母さんとの関係についてお話していたときに、
「愛を求めてはいけない(愛を欲しがってはいけない)」あるよねー、みたいな話になって、
「愛を欲しがったら、どうしていけないの?」って聞くと、
「負けた気がするから!」
という答えが返ってきました。
このクライアントさんは、幼少期に妹が産まれた時に、お母さんの愛を全部もっていかれたような、
そういう絶望感を感じていました。
平等に愛してくれなかったお母さんに対して、
「愛してよ!」と、愛を欲しがることは「負けた気がする」のですね。
なぜなら、心の中で「平等に愛さないお母さんが悪い!間違ってる!」と批判しているので、
間違っているお母さんに愛を乞うのは、負けた気がして悔しいんですね。
子供はそこで、拗ねることで、親が自分の思い通りに動いてくれるようにコントロールしようとします。
その拗ねた幼少期の自分の痛みがまだ残っていると、
大人になっても、愛が欲しくても、求められない、欲しいと言えない、
そんな自分が出てきます。
そして、与えてくれない人に拗ねることで遠回しに批判します。
拗ねたり、相手を批判したりしても、人をコントロールできないので、
幼少期に感じた「やっぱり愛はもらえない」という絶望に行き着き、
慢性的な愛情飢餓状態が続くはめになり、欲しい結果につながりません。
これを解決するためには、
辛いんだけどもう一度幼少期に愛情を求められなかった「拗ねている自分」に戻ってもらって、
拗ねることになった「思い」や「感情」に触れてもらって、
十分言い分を聞いてあげて、寄り添ってあげて、
そして、本当にその子が欲しかったものを、アシスタントさんの理想のお母さんから受け取ります。
お母さんから十分もらった。
お腹いっぱい、もらった。
沢山沢山、もらった。
この満足感が、愛情飢餓状態を治療できる近道の方法です。
「愛着を感じてはいけない」には、こういうケースもありました。
Skypeセッションで見つかったビリーフですが、
幼少期に子供達を置いてお母さんが出ていったそうです。
お父さんがかわいそうに見えたそのクライアントさんは、
「お父さんを助けるために、お母さんへの愛を切り捨てます」という決断を幼少期にしていました。
お母さんへの愛を求めることは、お父さんへの重大な裏切り行為なので、
お母さんを人生の中から「ないこと」にしてしまっていたクライアントさんでした。
それによって、大人になってからの生きづらさに繋がっていらっしゃいました。
子供の頃の(特に3歳までの)お母さんとの愛情関係、スキンシップによる安心感をもらうという行為、
これをもらい損ねることで、
大人になってからも、愛情が足りない、いつも満たされていない感覚が続きます。
愛情が足りない、と感じているので、
人に愛を与えることが困難になります。
心の中は飢餓状態なので、与えるよりもらいたい。
そして、与える時はもらうための交換条件でしか、与えることができず、
与えたのにもらえなかったときに、飢餓状態にもっとフォーカスが当たり、
辛く、苦しくなります。
愛情飢餓状態である人が、自分の喜びのために人に与えることができません。
なぜなら、自分の不足感、空虚感を埋めることが、何より優先だからです。
「愛着を感じてはいけない」
このビリーフは、奥が深いですよ~・・・!
愛情を十分にもらった!
お母さんと十分に繋がった!という感覚、
これをしっかり養うことが、
次のステージに進むときにめちゃ大事なんです。
子供は、何かしらの方法で、親と繋がろうとします。
十分愛情で繋がれなかった子供は、
自分も親と同じように苦しむことで繋がろうとするんですね。
子供の魂は、どっちで繋がっても良いんです。
苦しみで繋がっても、愛で繋がっても。
繋がっている間は孤独じゃないから。
子供の魂は、この孤独に耐えられないのです。
孤独になるくらいなら、苦しみで繋がってる方がましなんです。
だから、その人が大人になって、苦しい人生ではなく、
愛の人生、喜びの人生を歩みたいと思ったときは、
親と十分に繋がった、十分もらった、満足するまでもらった、
という満たされた感覚が大事なんです。
そしたらね、わざわざ苦しんでまでも繋がろうと思う必要性がなくなるから。
本当はね、もう十分に文句ないくらいもらってるんだけど、
私たちの中にある、飢餓感覚が、本当は溢れんばかりにもらっている愛を、
隠してしまうんですよね。
愛着のセッションすると、人生の受け取れる幅が広がるし、
与えられる幅も広がるんですよ❤
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長谷川 郁 (はせがわ かおる) 酵素断食・浄化療法
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