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すずなりの長谷川郁のブログです


by 長谷川 郁 ( 心理セラピスト・ボディセラピスト・断食指導
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おすすめ本~ニュー・アース~

久しぶりに、おすすめ本を紹介したいと思います(^^)♪

著者:エックハルト・トール
題名「ニュー・アース」
サンマーク出版

アマゾンページ

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著者、エックハルト・トールさんの、DVDを、過去にブログで紹介したことがあります。
DVD「イリュージョン」
DVD[アウェアニング」

お客様に、エックハルトさん、本も良いですよ~って教えて頂いたのが、この「ニュー・アース」でした。


この本に書かれているテーマは、ズバリ「エゴ」について。

「あなたはエゴが強いのよ」 とか、
「あの人はエゴイスティックね!」 とか、

聞いたり、使ったりしたことのある言葉だと思うのですが、

身近でありながら、よく正体がわかっていない、この、「エゴ」について、
約330ページに及んで、一冊丸ごと書かれています。


一部、文章を、ご紹介したいと思います。


(タイトル)頭の中の声


私が初めてアイデンティティの移行を体験したのは、ロンドン大学の学生だったときだった。
週にニ度、通常はラッシュが終わった午前九時ごろに、地下鉄で大学の図書館に行くのが習慣になっていた。
あるとき、地下鉄で、三十代はじめとおぼしき、女性が向に座った。
それまでも、数回、見かけたことがある女性だった。
誰もがその女性には気付いていたはずだった。
地下鉄は満員だったのにもかかわらず、彼女の両隣りには誰も座らない。
理由は、彼女がどうも正気に見えなかったからだ。
なにやらいきりたって、不機嫌な声を張り上げ、休みなく独り言を言っている。
自分の頭の中の考えに夢中で、まわりの人々にも、状況にも、まったく気づいていないらしい。

左斜め下に目をやって、空っぽの隣席の誰かに話しかけているかに見えた。
独り言の正確な内容は覚えていないが、こんな調子だった。

「そうしたら彼女が私に言ったの・・・だから、うそつき、よく私が悪いなんて言えるわねって言い返してやったわよ・・・いつだって、私を利用するのはあなたじゃないの、私は信用していたのに、あなたはその信用を裏切ったんじゃない・・・」。

不当に扱われて、なんとか反論しなくてはいけない、さもないと自分がつぶされるという怒りが、その声から伝わってきた。

地下鉄が、トッテナム・コート・ロード駅に近づくと、女性は立ちあがって、ドアの方へ行ったが、相変わらず独り言を言い続けている。
私が降りる駅もおなじだったから、彼女のあとに続いた。
駅を出ると、彼女はベッドフォード・スクエアに向かって歩き出したが、なおも想像上の対話を続け、怒った調子で誰かを非難し反論していた。
私は好奇心に駆られ、方向が同じあいだは後をつけてみようと思った。
想像上の対話に没頭しながらも、彼女にはちゃんと行く先が分かっているらしく、まもなく大学本部と図書館がある1930年代にたてられたセネート・ハウスの堂々たる姿が見えてきた。

私は驚いた。

もしや、彼女は私と同じところを目指しているのか?
そう、確かに彼女は、セネート・ハウスに向かっていた。
教員か学生か、あるいは事務員か司書なのか?それとも心理学者の調査プロジェクトの被研者?
答えは分からなかった。
二十歩ほど後ろを歩いていた私が、建物の入口に達したとき、もう彼女はエレベーターの一つに乗り込んだあとだった。

私は今目撃したことに衝撃を受けていた。

二十五歳でそれなりに成熟した大学生だったから、自分は知的な人間だと思っていたし、
人間存在のジレンマに対する答えはすべて知性を通じて、つまり思考によって見出すことができると信じて疑わなかったのだ。
気付きのない思考こそが人間の主たるジレンマであることをまだ悟っていなかった。
教授陣は全ての答えを知っている賢者で、大学は知識の殿堂だと振り仰いでいた。
あの女性の様な正気と思えない人がその大学の一部だなんてことがあるだろうか?

図書館に行く前に、トイレに入った時も、考え込んでいた。
手を洗いながら、あんなふうになったらおしまいだよな、と思った。
すると、隣にいた男性がちらとこちらを見た。
私は思っただけではなく、口に出していたことに気付いて愕然とした。
なんてことだ、もうすでに同じだ。

自分も彼女と同じように、絶え間なく心の中で喋り続けていたのだろうか?
私と彼女にはわずかな違いしかなかった。
彼女の思考に圧倒的な優位を占めているのは怒りらしいが、
私の場合は不安、それだけだ。
彼女は考えを口に出し、私はたいていは頭の中で考えている。
もし、彼女が異常なら、私を含めて誰でも正気を逸している。程度の違いでしかない。

一瞬、私は自分の心から離れて、いわばもっと深い視点から自分を見ていた。
「思考」から「気付き」への瞬間的な移行だった。
私はまだ、トイレにいたが、他にはもう誰もいなかったので、鏡に映る自分の顔を見つめた。
そして、自分の心から離れたその一瞬に、声を上げて笑ったのだ。
狂気じみた笑いに聞こえたかも知れないが、それは正気の笑い、恰幅(かっぷく)のいい、ブッダの笑いだった。
「人生なんて、お前の心が思いたがるほど、深刻なものじゃないよ」。
その笑いはそう語っているようだった。






・・・・・長い文章を読んでいただいて、ありがとうございます(^^)!

エックハルトさんの凄いところは、「頭がおかしいんじゃないの?」と思うような、「彼女」と、「自分」が、同じであると見抜いた、客観性ですね~。

エックハルトさんと、この狂気じみた「彼女」との違いはなんであるか、わかりますか??

エックハルトさんは、「彼女と自分の違いは、思考を口に出しているか、頭の中だけにとどめているかの違いと、思考させている感情が、怒りか、不安かだけで、自分も彼女も一緒だ」というようなことを文章の中でおっしゃっています。

ただ、違いは、

「自分の在りように、気付いた人」(エックハルトさん)と、
「自分の在りように、気付かず、思考にのまれている人」(文章中の彼女)

の違いなんです。

でも、これ、結構大きいですよ~。

「自分の在りように気付く」ということは、「こんな風になっている自分」を見ている、もう一つの意識があるんです。
それが、「真我」と言ったり、「ハイヤーセルフ」と言ったり、「空意識」と言ったり、「本当の自分」、「悟った魂」とか、いろんな言い方されますが、
「思考」より、もっと「本質的なわたし」という存在(意識)のことです。


これって、外に探しに行かなくても、自分の中にありますよね。

でも、「思考」が騒がしくて、見えない(出て来れない、もしくは、気付けない)意識なんです。

「あれ?ちょっと私おかしいわね。」って、エックハルトさんも、思考にのまれている自分に気付いたわけです。
その意識が、「エゴ」を超えた、本当の自分の意識なんです。

悟った人とか、覚醒者と呼ばれる人は、瞑想を実践していることが多いですが、
瞑想って、思考が止んだ状態のことを言うんです。

「無の境地」とか、「無念無想の境地」とか言うでしょう?
「空(くう)意識」とも言いますね。

この「空(くう)」の状態が、実は私たちの存在の基盤であり、本質であるのです。

この空のスペースに、思考が展開しているのです。

なので、「思考」が「私」ではなく、
その「思考」が展開する「スペース」(空の意識)が、本質的な「わたし」なのです。

この、空に、スタンスが置けていると、
エックハルトさんのように、「自分の在りように気付ける」のです(客観的に自分を観察することができる)。

「わたしは思考している」

この気付きが「わたし」なのです。

これが、意識の変容の、第一歩です。



この気付きにスタンスを置きながら、思考を眺めてみてください。

自分が、何にとらわれて、一日中、どんなおしゃべりを頭の中でしているか・・・・

そして、このおしゃべりは、「今」と分離することに力が与えられます。

おしゃべりすればするほど、「今」を生きることが出来なくなってしまいます。

それが、「エゴ」の目的です。

なぜなら、「エゴ」は、「今」には生きられないので、
「今」にわたしたちが生きることを「阻止」しようと、思考をけしかけてくるのです。


レッスン1

一日の中で、できるだけ、こまめに、「思考している自分」に気付ける時間を持ってみる。
そして、自分の周りの環境にエゴが飛びついて「いい・わるい」のジャッジをし始めるのを、眺めてみよう。
「いい・わるい」のジャッジが始まっても、その感情に巻き込まれず、冷静にそれが展開するのを観察してみよう。
周りで何かが起こっても、それを、自分のスペースで、展開させてみよう。
そこに、自分の思考がまきこまれないように、もし思考が動いたら、どんな思考が動いたか、観察してみよう。


注:エゴは、必要なので、私たちに備わっています。生きている人間、肉体を持っている人間みんなに備わっている機能です。
『エゴが悪いのではなく、エゴは「無意識」である。自分の中のエゴを観察するとき、エゴの克服が始まる。エゴをあまり深刻に受け取らない方が良い。自分の中のエゴの行動を発見したら、微笑もう。ときには声を出して笑ってもいい。』・・・・と、エックハルトさんの文章にあります。








興味のある方は読んでみてください♪









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by kaoru-hasegawa | 2013-12-15 10:57 | 日々の日記 | Comments(0)