回復食について
断食中は、胃も小さくなり、消化器系は、休眠状態になっているので、断食中の初期に訪れる「食欲」を乗り越えたら、「食べてないほうが、体が軽くて、楽!」という、「断食ハイ」状態になるので、初めての方は「想像していたより楽に断食できた」・・・とおっしゃいます。
しかし、断食が終わり、「回復食」(徐々に元の食事に戻していく食事の方法)が、難しいといわれています。
なぜなら、一端食べだすと、食欲が急に湧いてきて、沢山食べてしまったり、ジャンクフードなどが恋しくなって、つい・・・チョコレート一枚・・・なんてことも、やってしまいます。
体のことを思うなら、できる限りゆっくりと、元の食事に戻す必要がありますね。
3日~1週間ほどの断食をした場合、胃腸関係は乳児のような状態に戻っていますので 、赤ちゃんが離乳食から段階を経て普通食になっていくように戻すのが理想です。
回復食の日数の目安ですが、断食をした日数の2倍の日にちを回復食にあててください。
例えば、3日断食された方の場合、6日かけて、徐々に液体から、離乳食のような、野菜をやわらかく蒸したりしたもの、そして、すこしずつ、穀物も重湯→お粥→ご飯・・・というように、少しずつ、胃腸を慣らしながら、固形物にしていきます。
(回復食で避けてほしい食べ物)
●お肉や卵、魚、乳製品などの動物性食品(消化に負担がかかります)
●油もの(揚げ物、マヨネーズ、ドレッシング、スナック菓子、バター、油揚げ、厚揚げ、ナッツ類)
●カフェインを含んだ飲み物(コーヒー、紅茶、緑茶、など)
●熱帯産のフルーツまたは、熱帯産のフルーツジュース(体を冷やし過ぎます)
●パンなどの焼いた小麦粉製品(パン、クッキー、クラッカー、マフィンなど、消化に時間がかかり、体にたまりやすい食品です)
●砂糖を使ったお菓子類
(回復食で食べてほしい食べ物)
●葉野菜(小松菜、白菜、キャベツ、水菜、菊菜、チンゲン菜)
●大根、ニンジン、カボチャ、玉ねぎ、ショウガ等の野菜
●豆乳、豆腐、納豆などの豆加工製品
●海藻類(ひじき、あらめ、昆布、寒天、のりなど)
●穀物(重湯、お粥、蕎麦湯、うどん、そうめん、蕎麦)
●梅干
●ドライフルーツ(干し芋、プルーン、レーズン、干しイチジク、干し柿など。マンゴーやバナナなどは、熱帯産のフルーツなので、ドライフルーツでも、出来たら避けてください)
(回復食の例)3日断食の場合
断食明け一日目・・・この日は、久しぶりの食事なので、特に「食べすぎ」に注意しましょう。味覚も敏感になっているので、塩気や、野菜の甘みが、とっても美味しく感じるので、嬉しすぎてついつい、食べ過ぎてしまう傾向があるので、食欲ときっちり向き合って、腹四分目~六分目で止めておきます。
あと、塩分も、少しずつ戻していきますので、初日はかなり控えめにしてください。
●朝・・・酵素ジュースコップ1杯、蒸し野菜サラダ(ポン酢ドレッシング)
●昼・・・蒸し野菜サラダ(ポン酢ドレッシング)、ホット豆乳
●夜・・・酵素ジュースコップ1杯、具なし味噌汁
断食明け二日目・・・食べすぎないように、野菜を中心に。
●朝・・・酵素ジュースコップ1杯、蒸し野菜サラダ(ポン酢ドレッシング)
●昼・・・小松菜のおひたし、湯豆腐、ホット豆乳
●夜・・・酵素ジュースコップ1杯、具なし味噌汁
断食明け三日目・・・・穀物を少しずつ入れていきます。
●朝・・・酵素ジュースコップ1杯、梅干入り重湯、湯豆腐
●昼・・・蒸し野菜サラダ(ポン酢ドレッシング)、ホット豆乳
●夜・・・梅干入り重湯、味噌汁(豆腐、白菜、大根、玉ねぎ)、蒸し野菜サラダ(キャベツ、カボチャ、葱)
断食明け四日目・・・間食がしたくなったら、ドライフルーツをよく噛んで召し上がってくださいね。
●朝・・・酵素ジュースコップ1杯、梅干入りお粥、蒸し野菜サラダ(ポン酢ドレッシング)
●昼・・・白菜としめじの煮浸し、納豆の大根おろし和え
●夜・・・梅干入りお粥、野菜鍋(白菜、えのき、豆腐、葱)
断食明け五日目・・・そろそろ、胃腸も慣れてきた頃だとおもいますが、まだ、お菓子やお肉は厳禁ですよ。
●朝・・・酵素ジュースコップ1杯、梅干入りお粥、蒸し野菜サラダ(ポン酢ドレッシング)
●昼・・・あたたかいうどん(汁は残してくださいね)
●夜・・・梅干入りお粥、具沢山味噌汁、小松菜の胡麻和え
断食明け六日目・・・ご飯や、麺類は、よく噛んで召し上がってくださいね。
●朝・・・酵素ジュースコップ1杯、ご飯、味噌汁
●昼・・・あたたかいお蕎麦(汁は残してくださいね)
●夜・・・ご飯、味噌汁、ヒジキの煮物、湯豆腐
回復食で気をつけることは、「体に聞く」ことです。
断食中は、胃腸が「休息モード」に入っているので、「消化力」が落ちています。別の言い方をすると、毎日、毎日、消化に追われて疲れていた胃腸を、断食中に休ませてあげているので、急に消化できない状態になっているのです。
断食中に、眠っていた消化能力を、少しずつ目覚めさせていくのが、「回復食」です。
ので、急に元の食事を入れると、「寝てたのに急に起こされて、ダッシュで100メートル走りなさい」と言われている様なもので、胃腸はびっくりし、そして、疲れてしまいます。
上記の例は、あくまでも例で、人によって、また、断食の日数によって、体に聞きながら行ってくださいね。
例えば、私の場合だと、断食明けは、ほとんど「蒸したキャベツか、カボチャ」と、味噌汁の具なし(汁だけ)を、昼と夜だけ・・・といった感じのが、体の消化力に合っている様で、大変楽に回復食ができます。
豆腐や、納豆を食べると、胃がもたれたりもします。
人によって、消化力の回復力はちがいますし、あっている食材も違います。
「好きか、嫌いか」ではなく、「体が楽か、ちゃんと消化できているか?」を、きちんと体に聞いて、食べたい欲求だけで食べ過ぎずに、腹四分目~六分目で、食事を終えるようにしましょう。
そして、断食~回復食・・・の間の、体に入れているものは、ほぼ100%植物性食品、手作り食品です。普段、動物性食品を食べる人、外食が多い人、加工食品(レトルトや缶詰食品、冷凍食品)が多い人は、普段と全く違ったものを、体に取り入れているわけです。
・・・さぁ、どうでしょうか?食べ物で体が出来ているので、食べる物を変えるだけで、体質も、体調も、はたまた、考え方まで、変化をするものです。
断食と回復食を終えた、自分の「感じ方」や「心の状態」などを、観察してみましょう。
「断食は、回復食で、成功か失敗かが決まる」といわれています。
慎重に回復食を行って、急に「クッキー、ジュース、から揚げ弁当!!」のような食事に戻さないように、くれぐれも注意してくださいね(^^)♪
実は、断食明け一日目に、ロールケーキを食べて、体調を崩した経験があるのです(笑)。
あぁ・・苦い思い出(><;)・・・。
それ以降、本当に「明けの食事」の大切さを学んだのでした。
回復食には、体に優しいものを、少しずつ・・・
★回復食についての続編、「回復食について2」はこちらから